場所: 埼玉医科大学グラウンド
対戦相手: 北里大学医学部
スコア: 3-0
得点者: 村田×2 望月
[試合内容]
今日も曇天だった。風もどこか生温い。今年の気候はどこか妙だ。果たして今日はどのような試合になるのだろうか、このまま流れが悪くなるのか。
しかしそれは杞憂だった。
ここ最近の2試合は勝利から遠ざかっていた順大サッカー部。残りの試合を確実に勝つために、敗戦の振り返りと相手の分析をいつもよりも丁寧に行った。春リーグ優勝こそ逃してしまったものの、東医体で結果を出すため、勝ちにこだわることを追求した次第である。
前半は両者得点は動かず。しかし相手のシュートをほぼ0に抑えた一方、順大はシュート数や支配率ともに上回っていた。土のグラウンドだった為、蹴り合いの展開となったが、日頃意識している戦術を徹底した。
後半、試合は突如として動き出す。2試合ぶりのスタメン出場となった関根の一撃が埼玉の地にも放たれる。綺麗な弧を描き、その先には村田。またもや順大の得意なプレーが日高のグラウンドで躍動する。関根の長い助走はもはや花道、ゴールへの最短距離でもあった。チームの積極的な戦術が功を奏したのか、相手のファウルを誘う。絶好の位置でFKを蹴るのは望月。眼光鋭きその視線は既にゴールしか捉えていなかった。まるでボールはそこに飛んでいくことが予め決まっていたが如く、ゴール左隅に力強く、そして綺麗に流れ込んだ。その後も村田が左足で叩き込み、今季、彼は4得点目。エースとしての矜持を、結果で、そして背中で語るのであった。いつもは終盤にかけて流れが悪くなる順大だったが岡澤のセービングに救われ、結果無失点で試合を終えることができた。
今回勝利したことで一部残留が確定した。優勝を掲げてきたチームとしてはどこか悔しい結果ではあるが、先輩方が築いてきた一部残留記録を守り、未来へ紡ぐことができて胸を撫で下ろしてもいる。
来週の最終節は、検見川グラウンドで東京医科大との戦いだ。東医は直近3試合で1勝1分1敗といわば好敵手であるが、最終節を勝利で飾り、東医体へ繋げるべく、今日の試合に慢心することなく、またチームの課題解決にむけ分析をしていきたい。万全の態勢で臨みたいところである。