場所: つくばFC万博グラウンド
対戦相手: 千葉大学医学部
スコア: 1-1
得点者: 宮下
[試合内容]
風が生温かった。空は青かったのだがどこかまだ夏は遠い、そんな5月の気候であった。
春リーグも折り返し、前回の負け試合を反省し、まだ微かに残る優勝の可能性に賭けるべく、絶対勝利を条件に、今日千葉戦に臨んだ。
千葉の特徴として、ボールを蹴ってくるプレースタイルで、そこに足の早い前線の選手が絡んでくるという分析だった。
序盤に獲得したFKをゴールに沈める。鋭く落ちるボールだった。チームが沸く。この勢いに乗り力強いサッカーを繰り広げていきたいところであったが、千葉もしぶとい。チームで共通認識していた相手のキーマンにドリブル突破から縦パスを入れられ、ゴールを決められてしまう。どれだけ対策していようと一瞬の気の緩みが失点に繋がってしまうのは、サッカーの怖いところである。前半は1-1で終えることとなる。
後半、優勝に向けて勝利が必須の順天堂は初先発のルーキーのポジションを変更する。彼の鋭いドリブルから挙げられる積極的なクロスボールが相手を苦しめる。何度かチャンスがあったものの決め切ることができなかった。リスク承知で前線に数をかけることでできた後ろのスペースを使われてしまいカウンターを喰らってしまった場面もあった。ボールを取られた後のプレスバックやGKの好セーブで事なきを得たものの、全体を見ては課題が浮き彫りとなってしまった試合だった。
2試合連続で勝利がない状況になってしまった。毎回課題解決に取り組んでいるものの、結果がついてこないと果たしてそれが最適解だったのかは検証のしようがない。理論がうまくいかないときにこそ、我々がいままで受け継ぎ紡いできた順大魂を思い出す時なのかもしれない。みなそれを心の中に持っているものの試合で更に発揮できるように、これからもっと声を出し、走り続けなければならない。
だんだんと梅雨のじめっとした嫌な季節がやってくるが、雨の似合う泥臭いチームを目指していこう。